六方石の蹲踞と駐車場兼庭
施主様と私の考えをメールやお話を何度も重ねイメージを形にできた作庭例です。既存のウッドデッキ以外は一新させ、且つ使用できる樹木や資材は無駄なく利用し、新たなお家の顔となりました。
デッキの庭を奥に臨む、玄関脇のスペースに六方石を組み見立ての蹲踞を配した。石を伝い落ちる水のせせらぎが訪れる客人を温かくもてなしてくれる。
デッキ周りは、ウッドフェンスとトキワマンサクの生垣を織り交ぜ、開放感のある目隠しとした。
限られた空間の中で、柱石、水、植物が存在感を共鳴せさせそこに小さな自然世界が生まれる。
駐車スペースと家屋の間を隔てる植栽スペースを設け、建物、駐車場、向かいの公園、六甲の山並みが1つの繋がりをもって空間に奥行きと一体感を生み出す。
軽やかな雑木の小さな森が四季折々に表情を変えた風景を、外だけでなくお家の中からも、山々を借景に眺めることができます。
玄関に続くアプローチの脇に植えたシルバープリペットや木々が動線に明るさを演出する。
忙しくお仕事に精を出される施主様が、帰宅される時にほっと癒されるような植栽に育つように施しました。
2018 夏 施工